先日、行われたNAVERさんの「今、キュレーションとは?」みたいなセミナーに出てちょっとだけ考えてみた。
ツイッターがフローだとかブログがストックだとかいう区分けはまぁいいとして。トゥギャッターの功罪も、皆さん色々おありでしょうが。結局、人間がやる以上、「恣意的なまとめ方」になっちゃうのはしょうが無いと思うのです。
たとえば、「〜〜はAである」という自分の考えを表明した以上、それに対して「いや、それは違う」も「その通り!」もあって、その人の発言を読んでいる人がどれだけいるのか、どういう人達が読んでいるのか、によって炎上もするでしょうし、RTの嵐で延々フロー上を流れ続けるんでしょうし。
キュレーションと聞いて「単にツイッターの発言やブログの記事をまとめること」という狭い了見ではなくて、「〜〜はAである」という説もあれば「〜〜はBである」という説も「そもそもそれはAとかB以前に「あ」ではないのか?」が有ったときにそれをちゃんと発見できるそういう仕組が欲しいなと切に思うわけです。つまり、同調と反発と次元が違うという3方向?の意見を発見できる仕組み。
つまり、まとめる作業は人間の「編集能力」だとしても広大なネットの空間のなかで、「A」と「B」と「あ」という、なんていうか「→」「←」「↗」みたいな別々のベクトルを持った情報を発見しやすくする仕組み、を検索エンジンに期待したいな、と。
あとは、その瞬間のスナップショットではなく時系列で変化していく情報を人間を軸に拾えたら、それこそ画期的だと思う。GoogleさんのBig TableがMac OS Xに付いてくるTime Machine的に遡ったりする機能をWebサイトの軸ではなくて「情報を生み出している人間」を軸に検索できる、という機能があれば、まとめる作業つまりキュレーションもやりがいのある仕事になるのではないかなーと思う。
どうやらNAVERさんの検索エンジンそのものについてのイノベーションはGoogleとは違う方向に行くんだろうと勝手に想像するんだけど、人間嫌いのGoogleさんとは違う人間が中心にいる検索エンジンを期待したいところです。そのためには人間らしく(?)試行錯誤もぜひやっていただいてネットをもっと人間が使いやすいものにして欲しいと切に希望します。
ということでNAVERさんのキュレーションでお金が儲かる仕組みにお誘い頂いてるのにナンにもできてないので自分のヤル気をまずはまとめるべきかなと思う月曜の午後。
最近のコメント