いつもおじゃましてる図書館に「電車」というキーワードで組まれていた特設コーナーで思わずタイトルに惹かれて借りてしまった。で、その「電車」はこの二編しか入っていない短編小説集の後ろのほう、「地下鉄の叙事詩」のほうだったけど、面白いのは断然表題のほう。
内容は、カタログスペック通りに動かない大判プリンター兼スキャナーの「アレグリア」と下っ端オペレーターであるミノベ(女性)の物語。
もう、全国の複合機メーカーさんの社員は全員読むべき。必要な時に限って人を小馬鹿にしたようにトラブるプリンターのたぐいに対してココまで赤裸々にその怒りを、絶望を、希望を、表現した物語っていうのは無いんじゃないか(個人差があります)。
いつか出てくるかとなんとなく思ってたけど、ココまで味のあるストーリーに出来るんだから、津村記久子さんって著者は大したもんだなぁと思う。
著者のWikpedia見てみると.....「日中は土木関係のコンサルティング会社に勤務し、帰宅後に一眠りした後、深夜から未明にかけて執筆活動に取り組んでいる。」どう見ても、ミノベはご本人です、本当にありがとうございました。
マジで、オススメします>XE◯OXさんとかリ◯ーさんとかミノ◯タさん(以下略)の社員に。
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