本好きとしてこの記事に反応してみる。
「 電子書籍元年は終わった。日本でもアマゾンひとり勝ちの時代が目前に迫る!」
要は、Kindleはガジェットとして儲けを取るためのものじゃなくてAmazonの垂直統合システム(つまりリアルな本の販売からコンテンツへの手数料徴収まで)の尖兵なのだ〜!ということで実に正しい認識なんじゃないかなーと。ワタクシ的にはKindleはAmazonに最適化されたPOS端末というのが一番シックリくるんですけども。
あと業界の人がよく言う、「出版は文化なのだ!だから無くせないし、無くしてはいけない!縦書き、ルビ、その他モロモロは必須なのだ〜!」に関しては今の付録がついてる雑誌の流行がそのうち小説にもビジネス本にも出てくるんだろうなぁと思うと、なんだ、結局、流通の維持さえ出来ればいいんじゃん!って外野的には見えております。まぁ、実際は売る拠点(書店)が徐々に減っているだろうことを考えるとそんなには売れないんだろうけども。あんなに嵩張るものを売らされてる書店のみなさん、ご苦労さまです。
じゃぁ、日本の出版は読者としてはどうなってくれればイイのかなーと妄想してみる。
兎にも角にもKindleに対応する。
出版社もメーカーさんも下手な亜流の端末は諦めてKindleを売ればイイと思う。それにバンドルするコンテンツを付けて。「弊社の村上春樹全集に著者スペシャルインタビューが付いてます!」でイイじゃん。そっちのほうが読者としてはずっと嬉しい。編集さんがKindleのフォーマットとシステムを理解するだけだと思うんだけどなぁ。
Kindleマーケットを創立する。
各社のKindle対応書籍ができた暁にはそれをAmazonさんに任せずに「日本のKindle市場」としてサイトを作る。つまり、Kindle向け書籍のポータルサイト。最終的に購入するところはAmazonさんのサイトでも入り口をここにすれば、最低限アフィリエイトは入ってくる。1社でやってても見窄らしいだけだから、各社がここに集約すればいいんじゃないか。
コンテンツはKindle、モノは紙。
いっそのこと発想を変えて、コンテンツ(文章)はKindleで売って、ソレ以外の特別仕様を紙で売って欲しい。そこは各社のサイトでもイイし、特定の書店限定でもイイ。それこそKindle版を先に出して売れ行きを見てから特別仕様の中身を決めるぐらいの勢いで。ファンならコンテンツを先に読んだとしても紙でもう一度読みたい・保存したい・所持したいっていうひとは居るし。さっきの村上春樹のアレじゃないけど、オマケに村上春樹が好きなJazzのコンピレーション付けるぐらいはアリだと思うし、そういう部分にこそ編集さんのノウハウが要るんじゃないか。
まぁ、要はもう諦めてKindleに集中すれば?っていうこと。いま唯一売れてる携帯向け電子書籍(要はエロコンテンツ)ももう一回ココで売れるかもしんないし。
あ〜、早くKindle、日本で売って欲しいなー、よろしくお願いします。Amazonさん。
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