前に読んだ「8人制ジュニアサッカーバイブル」もスゴイいい本だったんだけど、この本もスゴイな。
「サッカーボールを蹴る前に知っておくこと」っていうタイトル通り、ジュニアサッカーそのものよりもそれに関わる準備や心構えなどを教えてくれる。書いたのは桐蔭学園のサッカー部の監督、山本富士雄さん。
冒頭の前日本代表の監督、岡田さんとの対談に出てくる「体幹を鍛えないと日本のサッカーが強くならない」っていうエピソードで杉山愛さんのお母さんから「私達はそれに気付いてもう10年前からやってたんですよ」っていうのに「なんで教えてくれなかったんですか!」っていうが笑える。そうりゃそうだww
とにかく今の日本にはこういうスポーツで周りを見る目や瞬時に自分で判断する能力とかを鍛えることが大事なんじゃないかなと思えてくる。いやぁ、サッカーって素晴らしいな。それに引き換え野球はもうね、アレです。マネーボールの世界は面白かったけど、素人がどうこうするハナシじゃないしねぇ。
ということでコレもあわせて読むと面白いです。こっちもオススメ。
日本のサッカーを強くするにはジュニアレベルを強くする、そのためには勝つことだけに執着するんじゃなく自分で判断する、自分で動く選手を作る、そういう仕組みを家庭で、クラブで、社会全体で作るべきっていう発想が素晴らしい。そして毎日練習するだけじゃなくてちゃんと休養も大事っていうのが。
あとタイトルにある「サッカーボールを蹴る前に知っておくこと」はそのまんまこの本の内容なんだけど、実はサッカーは「ボールを蹴ること」なんだよ、蹴るためには「ボールを止める」技術が大事なんだよ、っていうことが下敷きになってるのね。
そう、ボールのリフティングが出来なくてもボールを止めて蹴ることの方が大事。あと何のためにボールを蹴るのか?それはシュートをするため、点を入れるため、っていう大原則がある、と。それを忘れた指導者が多くない?っていう警告です。もう子育ての本としても実に素晴らしい。
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