前に何の気なしに読んだ「かかし」っていう本もそうとう良い感じだったんだけど、そんなこと忘れてた頃にこんな本を読んでみた。
訳が金原瑞人さん、宮崎駿さんが挿絵と最初と最後に漫画を挿れてる。実際に逢ったこともないのに著者のロバート・ウェストールと出会い、語り合うっていう話。爆撃機のリアリティを解説しててなかなかこれだけでも読み応えがある。
しかし本当に宮崎駿ってひとは飛行機が好きなんだなーと。一緒に収められてる「チャス・マッギルの幽霊」もいい感じのファンタジーで心がホッコリする。
日本の終戦の日に遥かかなたで起こってた戦争を考えるのにはぴったりかも。
「あなたの国はKAMIKAZEでどれくらいの若者が死んだのですか?」
「4千名ときいています」
「私達の爆撃機のクルーの死者は公式でも5万5千名です。」
と対話する宮崎駿とロバート・ウェストール。本当に戦争で若者がイッパイ死んだんだと。
「少年達の勇気は本来悲劇的なのです。しかしこの世界の重要な一部です」
ってウェストールに語らせる宮崎駿。そうだね、戦争は悲惨だし悲劇だよね。
ちなみにタインマスていうのはこんなとこ。ロンドンからだいぶ北なのね。
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