えxぺでがんの勉強会を2回、その前に産婦人科と小児科の先生をお招きして勉強会を1回やったんだけど、次のテーマはこれにしようかな。
高年齢認知症患者のケアと介護に関する様々な問題を2011年の春の段階でまとめた岩波の新書を読んだ。タイトルはそのものズバリ、「ルポ 認知症ケア最前線」。書いたのは佐藤幹夫さん。
日本の各地で進められている認知症ケアとそれに伴う介護に関しての取材を250pにまとめてあるんだけど、もう少しそれぞれの内容について掘り下げて貰えたらもっと良かったかも。
特に前半の「京都式えらべるデイサービス」の例と富山の高年齢認知症の人へのデイケアと子育て支援、障害者支援が複合的になっている共生型「富山型デイサービス」の辺りがとても興味深かった。
ボケちゃったおじいちゃん、おばあちゃんが乳児やら幼稚園児やら障害者の若者とかと交わることで認知症が軽くなっていくというのは根源的な人間の活力って言うのがどういうところから湧いてくるのか示唆している気がする。患者、障害者という扱いじゃなくてちょっと出来ないことがある人間っていう扱いなのね。そういう意味では赤ん坊も同じかぁ。
ということで詳しくはココで。toyamagata.comっていうドメインがあるんだwスゴイw富山型は日本が誇る新しいデイケアのカタチなのかもしれないw
http://toyamagata.com/nigiyaka/
ここのHPの「起業したい人」というページにあるコレがスゴイ言い表してる気がする。
幸せにするといっても何か特別なことはしません。イベントなんかもしません。
その人らしい普通の暮らしができるよう考えてあげるのです。
排泄したいときにできる。とか、したい仕方でするとか。。。
したい時がわからない人には、介護者がしぐさや表情で感じとってあげたり。。。
それを感じとってあげるのが介護の技術です。
なんかこういう肩に力入れてない感じが素晴らしい。
ということでもっとちゃんと感想書きたいけどこんな感じで。軽く読めるのでオススメです。内容はけっこう衝撃的だけど。
追記:昔読んだ本のこと思い出した。アメリカの認知症の末期患者さんのホスピスを舞台にしたエッセイ。「オスカー 天国への旅立ちを知らせる猫」。いい本です。
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