5/12のハヤカワさんシバリのスゴ本オフのために買い直してついでに読み返してみた。
フィンランドはラップランドを舞台にしたハードボイルドな冒険物語の傑作、「もっとも危険なゲーム」。ギャビン・ライアル先生の元空軍パイロットとしての経験と知識が存分に活かされてて今読んでもドキドキする。
しかし読み返してみると昔読んだ時より最後の戦いの部分が随分とあっさりしてる気がする。読みながら「あれ?あとコレしかページ無いのにホントにあの戦いの描写って出来るのかな?」って。
実際に読んでみるとあっさりしていながら充分に面白いし、コレで調度良い。シャドー81の時も思ったんだけど、全体通してなんか明るいのね。暗い陰湿さが無い。60年代とか70年代の特徴なのかなぁ。
「昔の知識と経験が呪いのように今の生活に襲いかかってきて、でもそれに屈することなく誇りをもってトラブルをやり過ごす男たち」っていうギャビン・ライアルのテーマがここでもビシッと筋が通っていて実に素晴らしい。これってかの名作、「深夜プラス1」も同じだ。ということで明日からはその「深夜プラス1」をもう一回読みなおすとする。
あと昔は出来なかったけど今は出来る読み方として、物語の舞台となってる場所をGoogle Mapで確認してみるっていうのがけっこう楽しい。この本の場合、今の写真から50年以上昔の風景を想像しながらってことになるけど。
主人公のビル・ケアリがどでかいトレーラーをみて驚いた場所はここ、かな。
ということでコレをスゴ本オフに持っていきます。あ〜!カブってるぅ〜って人、お先に失礼しますた。他にも持って行くからそっちを乞うご期待。
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