え~と、いつも新製品とかを先に触らせていただいたりしてるAMNさんがなかなか意欲的なイベントを仕掛けておられまして。(リンク先間違えてた!直しましたwww)
それはコレ。http://camp-fire.jp/projects/view/425
ざっくり言うと「ブログを書くことで生活しているネタフルさんがFacebookに関する有料セミナーをやります」なんですけど、単に参加費を設定してそれを払ってね!っていうのではなく、CampFireというソーシャルファンディングのプラットフォームを活用してちょっと違うお金のとり方をしていますよ、という話。
で、サクッと見てみて「う~ん、なんかちょっと違和感があるなー。なんでそう感じちゃうんだろう?」という自分が抱いたギモンというか感覚をもう少し、掘り下げてみたいなと。今回はそういう記事です。
先ずは、最初に感じた違和感、それは金額が500円から18万円とバラエティに富んでいる.......っていうことじゃないんです。そこはコンサートの席に金額差が有るように、文庫本とハードカバーの価格が違うように差があって良いと思うんです。
最初の違和感は、「これってフツウにチケットの金額分けてお金取ればいいんじゃね?なんでCampFireなの?アレってクリエイターが自分の作品を広めるためのモノなんじゃね?」っていう部分かなぁ。
ちなみにCampFireのサイトにはこう書いてある。
CAMPFIRE(キャンプファイヤー)とはアーティスト・映画監督・ミュージシャン・作家・スポーツ選手・プロダクトデザイナー・ジャーナリストといったクリエイターのためのクラウドファンディングプラットフォームです。
つまり「本を書いたことのある著名人が有料セミナーをやる」というそのものがクリエイティブではないとは言いませんが、すくなくとも結果として何かが残り、それをパトロンがリターンとして得る、という形にはちょっと遠いなぁという違和感。
さらにこうも書いてある。
クラウドファンディングとは、アイデアを実現するために必要な創作費用を、そのアイデアに共感した友達・ファン・ソーシャルのつながり、そして世界中の人々から少額ずつ集めることができるプラットフォームです。
うんうん、これって今まで出来そうで出来なかったことをWebというツール使って出来た!良かった!っていうことだと思うんです。お金が無いから創作が出来ない。それをWeb使って少しづつ集めて可能にする。そしてちゃんと還元する。それがWebで公開されて更につながっていく。
でも、有償のセミナーはそもそもビジネスとして成り立ってるし、そのセミナー自体で何か創作的なモノが還元されるっていうのは難しいんじゃないかなと。アーティストと一緒にワークショップやって共同で作品を作れる!とかなら良かったのかも。ここが最初の違和感の部分。
で、更にAMNさんのCampFireページを見ると、こう書いてある。
本プロジェクトは、そんな日本におけるブログの地位や影響力を高めるための草の根運動でもあります。
そして一番安い価格は500円。そこには
AMN社でブログにて公開するイベントレポート中の「スペシャルサンクス」にお名前を掲載します。
と書いてある。
このセミナーが「プロになれないレベルのブロガーさんの技術を向上させるモノになるかどうか?」はわからないけど、「草の根運動」と呼ぶにはあまりに商業チックだなぁと。
草の根の運動を支援したいと思ったブロガーが参加できなくてもその思いを支援したい!と思って500円払っても返ってくるリターンは「セミナーレポートに名前が載ること」なのです。え~と、コレって単に宣伝してくれるってことで、影響力を強めたいと思ってもその技術は返ってこないのねー、そこに名前を載せてもらえるだけなのねー、と。
なんかその辺が最大の違和感のカタマリなのかもしれませんね。
つまり「高い意志=ブロガーが社会に対して強い影響力を持ち、自活出来ること」を目指している草の根運動なのに、結局は自分のブログの露出とPV稼ぎなのかと。
高いお金を払ったらセミナーで技術を習得出来るけど、最小の金額だと名前がレポートに載るだけ。そこには歴然と質の違いが有るわけです。
例えば、アーティストが彫刻を作る、その時にお金が無いからココで調達する、でも支援した金額の違いでクレジットとして彫られる名前の大きさが違う、貰える写真の大きさと枚数が違う。これなら量は違うけど、質は同じ。
例えば、ダンサーが踊りを創作して公演したい、でもお金が無いからココで調達する、支援した人は金額によって席の順番が決まる、最低の金額の人は写真を1枚貰えるだけ。ここでも質は違わない。見たり聴いたりする量は違うけど。
きっとある行為を支援したいとした時にそれに対する出資額と対価はリニアにとまではいかないけど、質は変えちゃダメなんじゃないか。
ま、ザックリ言うとそういう感想です。じゃぁ、どうすれば良かったのか?
普通に日程決めてイベント告知して参加は5千円、500円はUstreamで観るだけにしとけばよかったのかもしれない。もしくは人数絞ってワークショップ形式でやる、とか。
少なくとも一回のセミナーで技術が継承出来るのは難しいだろうし、それにルーチンワークの組立て工を育てようとしてるんじゃなくて「発言力があって影響力もある個性のあるブロガー」を育てようとしてるのであれば、その人それぞれの思いやスタイルや着眼点があるわけで、一律になんとかなるっていうものじゃないと思う。そういう意味でセミナーという集合教育が効くのか?という一抹の不安はありますです。
ということで自分の違和感と対話するというのをやってみた。ちょっと疲れますね、こういうの。
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