前回の新潮文庫シバリのスゴ本オフが余りに楽しかったので。ここはひとつハヤカワさんに絞ったスゴ本オフをやらかしたいと。
ということで今までなんども読み返したのにスゴ本オフに出してなかったコイツなんてどうだろう?というスゴ本紹介の記事です。なぜかというと新訳版が今月末に出そうだからw
でもどうせ出すなら3部作の残りのふたつ、「スクールボーイ閣下」と「スマイリーと仲間たち」も出してくれないと。
これって3つを続けて読んでこそ「あぁ、そうだったのか!そうなるのねー!」って快感が味わえるのに。ということが言いたいだけでした。スマソ。
ちなみにスゴ本オフはFacebookで告知しますので、こっちのページをチェックしてみてください。
http://www.facebook.com/groups/book.talk.cafe/
なんというか、ユニクロさんが日本を代表する企業のひとつである、というのは否定しないし、むしろ褒め称えたい気分なんですけどね。
新しい銀座のユニクロさんに行ってみて、「あぁ、これは凄まじいばかりに最適化されてる。そしてそれがちゃんと効果出してる」って思ったんです。ただねぇ、なんか落ち着かないの。
如何にも「はいはい、こうやって各階に商品並べてやったからスグに買え!どんどん買え!」って急かされてるようで。子ども用の階に行ってみても確かに子どもが喜びそうなディスプレイがある。でも、それって子ども目線で作られてない気がする。
ま、子ども用の服を買うのは大人なので、それはスゴク正しいんだけども。
なんだろうなぁ、この疎外感。
何かスゴク計算し尽くされたシカケを目の当たりにした寂しさ、とでも言いましょうか。
こういうディスプレイもすごくお金も労力も掛かってるのは分かるんですけどねぇ。
Tシャツだってこういうディスプレイの方法は考えれば最適なのは分かるんです。
PeanutsのTシャツをココまで安く大量に売りさばけるのは今ならユニクロさんしかいないっていうのもね。
なぁんか、あまりに最適化され過ぎてて取り付くしまが無いというかホッとできないというか。
お店で物を買うっていう体験を再定義というか作りなおそうとしてるのかもしれない。というか今のユニクロさんの発想に自分が追いついてないということなのかも。余りにスッキリし過ぎてて自分には合わない落ち着かない構造だなぁという単なる愚痴ですね、はい。
でも12階ものフロアを構成してあの立地で商売出来るって洋服売りには夢なんだろうなぁ。ウラのビルとも繋がってるしね。ちなみに子ども用の服はキャパに比べてバリエーションが少ない気がしました。この辺のバランスが効率と最適化のギリギリの線なのかも。
あと一階がホントにエントランスでしかないところがスゴイ。これから変わるのかもしれないけど。
いやぁ、今頃こんな本読んでるのもどうかとは思いますが。
フランチェスカ・リア・ブロックさんの「ウーツィ・バット・ブックス」の2作目、「ウイッチ・ベイビ」はこれまた胸がチクチク痛むナイスな小説だったので、メモする。
本のアフィはこちらから。
内容はウーツィの娘、ウイッチ・ベイビの話なんだけど、失恋と親探しから生き返る、みたいなのをロスアンゼルスのヒップなカラーでコーティングしてるんだけど、貧困とか不法移民とかそういうネガな状況もちゃんと描いていて、それだけでもナイスだなぁと。1991年に出た時はさぞかし評価されたんじゃないかなと思う。今読んでもぜんぜん旧くない。
で、ウイッチ・ベイビがドラムを叩くっていう光景が有ったので、それならこの動画を載せないわけにはいかない。ということで日本が誇るドラム叩きまくる女子中学生、川口千里ちゃんをどうぞ。
優等生っぽい千里ちゃんよりウイッチ・ベイビはぶっ飛んでると思うけどw
それよりもカメラで写真を撮るのが趣味のウイッチ・ベイビはこっちのほうがあってるかな?
昨日、新しくなった銀座のユニクロに寄ってみたんだけど、入場制限されててすごいお客さんの数だったw (・∀・;)20分待ちとか冗談だろ!て。
でも実際にもっとコワイのは今月末?に元のユニクロのあった場所にオープンするGUかもしんない。ユニクロの商品の20%オフぐらいの定価のスーパーファストファッション。実際に手にとってみると確かにお安い気配はするし、これならユニクロで買ったほうがいいんじゃね?と思う。
つまりユニクロでさえ「高級だなぁ」と思わせるマジックがそこにある、気がする。近い距離に2つのお店がある理由はソコかもね。
中国からの観光客はGUとユニクロでがっつりお買い物するんだろうなぁ。そのうち店内の商品名が簡体字で書かれるようになってもぜんぜん不思議じゃない。
もちろん、GUを待ってるのは中国人だけじゃなくて日本人も、だろうけど。
たまたま新潮文庫シバリのスゴ本オフのために放流用の本を探している時にふと手にとってなんとなく気になったのでお買い上げした道尾秀介さんの「向日葵の咲かない夏」、久々にびっくらこいた。こんな恐ろしい物語を書き下ろせるってとてつもない才能だ。
読み始めてスグに「あれ?なんだろう?なんか変だな?」っていう感覚が浮かんでは消える、というのを繰り返しながら気が付けば怒涛のごとく物語の大団円になだれ込む、そして恐ろしさだけが感触として残る。これ、絶対に悪い夢みそう。
解説にも書かれているけど「淡々とした日常に何か大きな異物がごろんと転がり出てきた」というのが実に的確で驚く。まさにフツウのジュブナイルなファンタジーっぽいミステリーだったはずが突然、吐き気を催す異形のホラーに変わる瞬間が記憶と言うより感触として胸の中に残る、そういう作品。でも読まずにはいられない。これは名作だなぁ。日常から異物がチラッと出てくる、そして突然それが目の前に姿を表すっていうホラーの王道をこんなにも絶妙に創り上げられるのだから大したもんです。
あ〜、寝るのがコワイ。ホントに夢に出てきそうで。ということでゾッとする瞬間を味わいたいならオススメします。あんまり怖いのでコレだれかに放流しようそうしよう。
たまたま今日お散歩中に見つけてしまったので。
Gilera Fuoco 500ieっていう3輪のバイク、というかスクーターかな。イタリア製?
黒の艶消しパーツがオサレ。
詳しくはこっちをどぞ。http://www.scs-tokyo.co.jp/gilera/fuoco500.html
120万円かぁ。たっかいなぁ。きっとパテント持ってるだろうピアッジオ社にライセンス料払ってもっと安いの作って下さい>HondaさんもしくはSuzukiさん。よろしくお願いします。あ、YamahaさんでもKawasakiさんでもイイですけど。
昨日のスゴ本オフ、前回なぜか本をゲット出来なかったので、今回はキッチリゲットしたのはイイんだけど、こんな薄いのに重い本を頂いちゃってどうしてくれる!な気分ですこんばんわー!
その本とは
「朽ちていった命」−被曝治療83日間の記録− NHK「東海村臨界事故」取材班
という本。あータイトルが長い。アマゾンのアフィはこちらからどうぞ。
1999年9月30日に発生した東海村にあるJCOでの臨界事故の被曝者を救おうと努力した医療関係者による勝てるはずのない83日間の戦いの記録。
これ読むと放射線によって如何に動物の組織が根本的に破壊されるのか、それを食い止める努力がどれだけ無力なのか、をなんとなくだけど理解できる。「海図のない航海」っていう一文に代表されるように前例の無い被曝量とそれを見せつけられる異常な状況はシロウトの想像力を超えてる。
被曝60日で一日に10リットルも体液が失われるって、つまり体重70kg超のこの被害者のカラダから10kg近くも血液とか体液とか下痢とかで流れ出てるってことだよね?そんなのってシロウトの想像を超えてるよね?それをなんとかしようと努力する医療関係者ってスゴ過ぎる。でもそういうことを原子力っていうのは引き起こしてしまうわけだ。もちろん、ちゃんと管理・運用しておけば起こらなかった事故なのかわかっているけども。
この本のイイところは「だから原子力が悪い」とかそういうプロパガンダになってないところ。ひたすら医療関係者の努力と無念さを描いている。ドキュメンタリーの基本だよね、コレ。
しかし医療関係者の心の中は複雑だっただろうなぁ。「こんなことしてまで、命を救う意味があるのか?」っていう問いかけはとても重い。
読者としてはこういう事実を忘れないこと、が大事なのかな。それは原子力の怖さなのか医療関係者の努力なのか、それは読む人の心が決めると思うけど。でも忘れないこと、それが本のチカラだし人間の知恵だと思う。こういう記録を風化させないこと。それがとっても大事だと思う。
この本を放流してくれたまさみさんに感謝。ありがとう。
いやぁ、なかのひとがいると色々聞けて面白いなぁ。ということで昨日開催した恒例のスゴ本オフ、今回は「新潮文庫シバリ」というちょっと変わったテーマでやりました。
揃った本はこんな感じ。
あぁ、「西の魔女が死んだ」も新潮文庫さんだったのか。
ダインさんオススメの「シャドー81」を語るの図。
これ、絶版らしい。なんかみなさんのオススメするスゴ本がけっこう絶版になってて「なんで?」なギモンにちゃんと答えてくれる新潮文庫のなかのひとがカッコよかったです(・∀・)別にイジメて無いよ!ホントだよ!(以下略
ワタクシの持っていった本は、「ホース・ウィスパラー」っていうロバート・レッドフォード監督・主演の映画にもなったヤツ。これ、恋愛モノみたいに裏表紙にも帯にも書かれてるけど、母と娘の再生の物語です。映画はダメダメだけど原作はスゴイオススメ。娘とも夫とも上手くいかないバリバリのビジネスウーマンの「生き返り」がモンタナを背景に丁寧に書かれてます。次回の「女と男」の会にも持って行きたくなるくらいの「女」の本。
そして次がコレ。「ナイン・ストーリーズ」。サリンジャーの短篇集。しかし著者紹介のところに何故か「ユダヤ人作家」とか書かれてるのね。なんでだろう?これもなかのひとに訊いてみれば良かった。これと合わせ技で「スカイ・クロラ」も。読んだ人は知ってると思うけど、「スカイ・クロラ」の各章の始めに「ナイン・ストーリーズ」からの引用が英語と和訳で出てくるのね。そういう繋がりでこの2冊を読むと面白いと思います。ナイン・ストーリーズはひたすら死と喪失の物語。こんなの、若いうちに読んじゃダメだ!って思ったけど新潮文庫の100冊に入ってるそうでwアカンわー。でもスゴ本です。
最後は「朗読者」コレはラブストーリーでもあるし、戦争本でもある。コレは他の人も持ってきててカブりました。最後の最後で涙がドバーっと出たりします。要注意。
お約束のお料理のほうは手作りの肉巻きがあったり、焼きおにぎりがあったり、キムチやポルトガルワインやチキンのハーブ焼きとかいろいろ。でもやっぱりコレですコレ。
アップルパイが無いとスゴ本オフは終わらない。無くても始まるのでいつかは終わるんですけどw
あとまさみさんの手挽きのコーヒー。これで〆る。
写真はスゴ本オフ公式カメラマンことレンジファインダーおじさんの大木さんがそのうちUpしてくれるでしょうからそれを待ちましょう。
大木さん、シャツがシャレオツ。これがいわゆるひとつの「舐めたい背中」ですかそうですか。
最後にコレを。新潮文庫っていうと「Yonda?」のパンダが有名ですが、なんとそのYonda?の時計を持ってる人がいた!点数を集めないとゲットできないモノらしく新潮文庫のなかのひとでも持ってる人が居ないらしい。
さすがだなー(・∀・)スゴ本オフの参加者は侮れないなー(・ω・)ってことが感じられる一幕ですね。
ということで次回のスゴ本オフは4/14に同じ場所でやります。17時から23時まで。なげーなーwでもコレくらいないと終わんないんだよなぁ。今度のテーマは「女と男」。女性は男のスゴ本を、男性は女のスゴ本を持ち寄ってください。あ、もう定員オーバーなんですけどねw一応、リンク貼っときますね。
http://www.facebook.com/events/138874566233652/
ということで昨日のザクッとした記録はおしまい。
前に読んだ「8人制ジュニアサッカーバイブル」もスゴイいい本だったんだけど、この本もスゴイな。
「サッカーボールを蹴る前に知っておくこと」っていうタイトル通り、ジュニアサッカーそのものよりもそれに関わる準備や心構えなどを教えてくれる。書いたのは桐蔭学園のサッカー部の監督、山本富士雄さん。
冒頭の前日本代表の監督、岡田さんとの対談に出てくる「体幹を鍛えないと日本のサッカーが強くならない」っていうエピソードで杉山愛さんのお母さんから「私達はそれに気付いてもう10年前からやってたんですよ」っていうのに「なんで教えてくれなかったんですか!」っていうが笑える。そうりゃそうだww
とにかく今の日本にはこういうスポーツで周りを見る目や瞬時に自分で判断する能力とかを鍛えることが大事なんじゃないかなと思えてくる。いやぁ、サッカーって素晴らしいな。それに引き換え野球はもうね、アレです。マネーボールの世界は面白かったけど、素人がどうこうするハナシじゃないしねぇ。
ということでコレもあわせて読むと面白いです。こっちもオススメ。
日本のサッカーを強くするにはジュニアレベルを強くする、そのためには勝つことだけに執着するんじゃなく自分で判断する、自分で動く選手を作る、そういう仕組みを家庭で、クラブで、社会全体で作るべきっていう発想が素晴らしい。そして毎日練習するだけじゃなくてちゃんと休養も大事っていうのが。
あとタイトルにある「サッカーボールを蹴る前に知っておくこと」はそのまんまこの本の内容なんだけど、実はサッカーは「ボールを蹴ること」なんだよ、蹴るためには「ボールを止める」技術が大事なんだよ、っていうことが下敷きになってるのね。
そう、ボールのリフティングが出来なくてもボールを止めて蹴ることの方が大事。あと何のためにボールを蹴るのか?それはシュートをするため、点を入れるため、っていう大原則がある、と。それを忘れた指導者が多くない?っていう警告です。もう子育ての本としても実に素晴らしい。
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